足根洞症候群

踵骨と足首の距骨間の境目の溝は、足根洞という名前です。捻挫が治ったと思いしばらくしてこの部分を動かすと、痛みが出ることがあります。治療が完治していない状態で運動をしたり、ゴツゴツとした道を歩いたりしたときに症状が出ます。このように、捻挫をしたところとは別のところに痛みが生じることがあるのです。

靭帯断裂

足首には外側と内側に靭帯があり、捻挫で多いのは外側の靭帯の損傷です。前後の距腓靭帯と踵腓靭帯のうち、前距腓靭帯が損傷すると、歩行の際にバランスをとるのが難しくなります。特に足首にテンションがかかった際に鈍痛を自覚するときは、前距腓靭帯損傷の可能性が考えられます。

はく離骨折

捻挫で「はく離骨折」を起こすのは、主に小学生以下の年齢で多くみられます。大人と比較して骨が未成熟であり、靭帯が付着している骨の表面ではく離骨折を起こしてしまうのです。捻挫した箇所が腫れたり、中で出血したりしてしまうこともあるため、整形外科での処置が必要となります。

足関節が不安定・歩く際に痛みがある

足首を動かしたときに足関節がぐらぐらと不安定になるなど、歩く際に痛みを伴う場合は足根洞症候群の可能性があります。動作時に鈍痛を伴う場合は、靭帯断裂の可能性もあるでしょう。

捻挫をしてしまった直後ではなく、時間が経過してからこのような症状があるときには、後遺症の可能性も考えられます。捻挫する前のように痛みなくスムーズに歩くことができない場合は、整形外科受診も検討しましょう。

内部出血や腫れがある

足首で腫れや内部出血がある場合、はく離骨折を起こしている可能性があります。骨折の場合、骨の位置が捻挫で微妙にずれてしまうことで神経を圧迫し炎症が起こり腫れてしまうのです。腫れや痛みが捻挫後何ヶ月も続くようなときは、墨田区の整形外科を受診しましょう。

捻挫の経験がある

一度捻挫をしたことがある人は、長い間足首を安静にしていたことによって筋力が低下し、再び捻挫を起こすことがあります。

足根洞症候群

状態に合わせて、投薬か手術かを選びます。痛みに対しては消炎鎮痛剤の使用を行い、痛みがとても強い場合にはステロイド薬を使っていきましょう。

靭帯断裂

靭帯断裂の場合には、基本的に「安静」「冷却」「圧迫」「挙上」を行います。長く安静にしておくと筋力低下を招くため、筋力トレーニングやリハビリも組み合わせて治療を行うとよいでしょう。

はく離骨折

捻挫後にはく離骨折を起こした場合には、ギブス固定や湿布、包帯固定などを行います。